こんにちわ。盛岡在住ブロガーのけんくん(@kenkun_blog)です。
先日こんなツイートをしました。
みなさんは健康診断してますか?
私は職場で毎年1回受診しています。
私は現在40歳ですが、35歳過ぎてからバリウム検査を行うようになりました。
これがきつい…。
できることならやりたくありません。毎年1回の試練です。
本日は35歳未満のバリウム未経験者に、バリウムニストの私がリアルな声をお伝えします。
どのような検査を行い、どう辛いのか?
知っていて損はないはずです。
ぜひご覧ください。
- バリウム検査とは?
- バリウム検査の副作用・リスク
- バリウム検査を受けた感想
バリウムに対する世間一般の声を調査してみました。
みなさん辛い思いをしてますね。
バリウム検査とは?

バリウム検査はいつから受診するの?
バリウム検査する年齢は、一般的に35歳以降が多いように思います。
年齢による決まりがあるわけではありませんが、加齢による病気リスクを考えると35歳以降は毎年受診しておくべきです。

みなさんの職場の健康診断ではどうですか?バリウム検査やってますか?
バリウム検査の目的
バリウム検査の正式名称は「上部消化管造影検査」です。検査の目的は「食道・胃・十二指腸の病変チェック」です。
検査はまず、造影剤と適宜、発泡剤を飲み、造影剤を体の回転により胃・十二指腸粘膜表面に付着させて、レントゲン写真を撮影します。
通常のレントゲン写真と異なり、X線を連続照射します。バリウムは、X線を透過しないため、バリウムが口から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を動画で見ることができます。
放射線検査技師はバリウムの流れを見て以下の検査をします。
- 食道や胃、十二指腸が狭くなっていないか
- 胃潰瘍やがんによる粘膜の凹凸の有無
- 胃炎の有無
バリウムと発泡剤
バリウム検査前に受診者が服用するのが「発泡剤」と「バリウム」です。
そしてこれがバリウム検査の最も辛いポイントです。
発泡剤には胃を膨らませる効果があります。
顆粒状で6g程度を少量のバリウムで一気に飲みこみます。

飲んだ後は炭酸水を飲んだ後ような感じで胃の中が膨れます。
次にバリウムです。役割は前述したとおり、体内を流れるバリウムの流れを見ながらレントゲン検査を行います。ドロドロした液体状で120cc(牛乳瓶1本)ほど飲みます。

発泡剤で胃が膨れた後に飲むため、とても辛いです。
気を許せば吐きそうになります。
発泡剤とバリウムを飲んだ後は「ゲップ禁止」です。(←最大の泣き所)
胃を膨らませることでバリウムの流れを隅々まで見ることができます。ゲップで胃の膨らみがしぼむと検査の精度が低下します。
正直…ゲップしたくてたまりません。
コーラを一気飲みしたあとのように盛大がゲップを・・・。(こらえるのに必死)
この状態で検査を5~10分ほど行います。
胃の中のバリウムの流れを見る目的で、検査台が上下に動いたり、自身もその上で転がったり…放射線技師の指示でいろいろな姿勢をとりますが、これもまた我慢しながらなので辛いです。(涙)
もし検査中にゲップした場合は、再度「発泡剤」を飲む必要があります。
これぞバリウム地獄。ご注意ください。

私は今までゲップした経験はありません。何とか耐えることができています。
バリウム検査の準備(前日~当日)
バリウム検査は前日から準備します。
前日の21時以降は飲食禁止です。
胃の中を空っぽにしておく必要があります。検査当日も基本的には飲食禁止です。
・ 水分は、お茶・水・白湯なら前日の制限なし
・ 検査当日は、開始3時間前まで100cc程度の水なら問題なし
バリウム検査は、胃にバリウムを付着させて粘膜の凹凸(病変)の有無を調べます。
絶食により胃の中を空っぽにし、バリウムの付着を良くして凹凸(病変)を見つけやすくします。
当日は禁煙です。
タバコを吸うと胃が刺激されて胃液の分泌がはじまります。
胃がバリウムを食べ物と勘違いをして動き始め、腸へ押し出し、胃からバリウムがなくなります。
また、胃液が胃の中にたまるとバリウムが胃の粘膜に付着せず、病変を見落としやすくなります。
バリウム検査の流れ(当日)
- 発泡剤を飲む
- バリウムを飲む
- 検査台の上で放射線技師の指示に従い検査
発泡剤とバリウムについては前述のとおりです。以下は検査内容について補足します。

横に上に逆さに動く台の上に立たされて、放射線技師からの指示を受けます。
- 右に3回まわって
- あおむけに
- うつむきに
- 右向いて
- ちょっと斜め体傾けて
- うつ伏せで右腰あげて
- 左腰あげて
姿勢を細かく動かし、胃の中のバリウム状態をみることで検査します。
最後に検査台を立てた状態で、おなかを圧迫筒という機械で押します。ここまでくればゲップをしてもOKです。
ゲップを我慢しながら、矢継ぎ早に放射線技師さんからの指示を受けてると、右・左どちらに動けばいいか分からなくなる場面があります。(←早口すぎてイラっとすることも)

検査台の上で3回転する理由は、胃の粘膜につく粘液を剥がしとり、バリウムを付着させるためだそうです。
バリウム検査後(当日~翌日)
バリウム検査終了後は下剤を必ず飲みます。
下剤を飲む理由はバリウムを早急に体外に排泄するためです。
そのまま放置すると消化管がバリウムで詰まったり、穴が開いたりするリスクがあります。
検査後は下剤を必ず服用し、バリウム便をできるだけ早く排泄します。(白い便がしばらく出ます)
下剤と共に大量の水分摂取をすることがとても大切です。
水分が足りなくなると、体内でバリウムが固まります。検査後は水分不足にならないよう注意が必要です。

便通をよくするため、食物繊維豊富なさつまいもを食べるのもおすすめです。
バリウム検査後はアルコール厳禁です。
アルコールは分解する際に大量の水分を消費します。そのため体内の水分がアルコール分解に利用され、バリウムだけ取り残されてしまう危険があります。
バリウムがしっかり排泄されるまではアルコールの摂取をやめるべきです。
当日の飲酒は控えましょう。
バリウム検査の副作用・リスク

バリウム検査は放射線を浴びるため「被ばく」します。
胃をさまざまな角度から8カット撮影するため、検査中の2~3分間は放射線を浴び続けます。
胃バリウム検査の実効線量は約1~2mSv(マイクロシーベルト)で、胸部X検査やマンモグラフィなど他の放射線を用いた検査よりも高いというデメリットがあります。
人体に影響を及ぼす線量ではないといわれていますが、被ばくしています。
他にも以下のようなリスクがあります。
- バリウムが排出されない場合の腸閉塞のリスク
- 1年以内にお腹の手術を受けた方は消化器官への負担が大きく検査できない場合あり
- バリウムが誤って気管や肺に入ってしまった場合に肺炎のリスク
- 喘息、アトピ-の方はバリウムで過敏性反応(じんましん、冷や汗、呼吸困難など)のリスク

リスクはありますが基本的に多くの人が安全に検査を受けています。
まわりも含めてトラブル経験を聞いたことはありません。
バリウム検査を受けた感想

職場で毎年健康診断で検査しています。今年で5回目ですが、いまだに慣れません。(汗)
まず前日の21:00以降からの絶食状態で、当日朝はお腹が減ります…。
早朝7:30から健康診断を受けにいきます。(毎年11月なので朝は寒い)
一連の健康診断メニューを受け、終盤でバリウム検査です。
発泡剤、バリウムはプロテインを飲む感覚で味を意識せずゴクゴク飲めば味は気になりません。
(ゲップの我慢は相変わらず辛い…)
大変なのは検査がはじまってから。
発泡剤で膨らんだ胃は、コーラを一気飲みしてゲップを我慢してるような状態。
この状態で、検査台の上に立ち、寝転がったり、台の角度が変わり逆さになったり…一瞬の隙を許せばゲップしてしまう・・・そんな崖っぷち状態です。(涙)
技師の方から姿勢に関して命令を受けるのですが、心の中では「早く終わってくれ…」と願い続けています。
時間にすれば5分程度ですが、すごく長い時間に感じます。
検査終了後は下剤タイムです。(まだまだ終わらないバリウム検査)
バリウムは早急に排泄しないと危険のため、水分を多めにとってトイレにダッシュします。白い便が1日中でてきますが、3,4回いっても白いままで、元に戻るのは翌日といった感じです。健康診断当日は1日お休みをとりますが、仕事する方は大変だと思います。
前日夜から、当日いっぱいまで、バリウム一筋。これが「みんなバリウムが嫌い」の理由です。

私が受診した施設ではバリウム検査を受けた方に軽食を提供します。
パン2個と飲み物(コーヒー、野菜ジュース、お茶など)ですが、お腹が減ってるのでとても美味しく感じます。(バリウムの苦行が少しだけ報われる瞬間です)
まとめ
本日はおっさんの憂鬱な1日「バリウム検査」について書きました。
発泡剤とバリウムの組みあわせは辛いです。
対処策は特にないので我慢するのみです。
会社員の方であれば、健康診断でいずれ検査するかもしれません。
バリウムは前日から当日まで面倒なことが多いですが、健康のために耐え抜きましょう。
35歳からはじめる試練!
みなさん負けないで。(笑)

私はだいたい敗北してます。(笑)
良かったら次回更新も見てください。
どんと晴れ♪