
これ…実は私の身に起きた事実です。
会社の健康診断で肝機能の要精密検査判定をくらう!
昨年までは正常範囲内だったのに、突然の悪化に驚きです。以下写真の赤枠部分が異常値とのこと。
GOT<AST> | 58 U/I |
GPT<ALT> | 122 U/I |
ちなみに正常判定となる基準範囲はどちらも30以下です。

GOT(AST)とGPT(ALT)の意味は以下のとおり。
代表的な肝機能検査で、蛋白質の材料となるアミノ酸を作るのに必要な酵素です。ASTは心臓、肝臓、骨格筋、腎臓等ほとんどすべての臓器に存在し、ALTは主に肝臓に存在しています。これらの細胞が障害を受けると、血液中の数値が高くなります。
健康診断結果

今回、異常値になった理由を自分なりに考えてみました。
- 昨年までは基準値の範囲内
- 体に不調なし
- お酒はあまり飲まない
- 週3回のジム通いが日課
- 食事は自炊が基本
まさに健康の申し子のような生活スタイル。まったく理由が思いつきません。
本記事ではなぜ肝機能数値が爆上がりしたか?病院での検査結果、現在の状態をみなさんに共有します。
- 原因はサプリメント
- 再検査の結果
- サプリメント摂取の注意点
結論からいうとボディメイクのために飲んでるサプリメントが原因でした。
当記事は趣味筋トレでサプリを飲みまくってるあなたに読んで頂きたいです。

良かれと思って続けたことが、実は命に関わる可能性があります。ぜひご一読ください。
【肝臓異常AST・ALT】原因はサプリメント
ここからは実際に私が病院で検査した流れを詳細に説明します。
- 血液検査(通院時の状態確認)
- 肝炎の検査(異常なし)
- 薬害の検査(異常あり)
それぞれ順を追って説明します。
【検査①】血液検査(通院時の状態確認)
通院初日、あらためて血液検査を実施。当時、健康診断から2カ月ほど期間が経っていたため、現在の状態確認が目的です。
結果は以下のとおり…(まさかの結果に呆然)
GOT<AST> | 82 U/I |
GPT<ALT> | 245 U/I |

当然といえば当然ですね。健康診断以降も同じ生活を継続していたため、数値が悪化したと予想できます。
GPT(ALT)が245は基準値の8倍です。怖くなって、自分なりにネットで肝機能数値が上がる原因を調べてみました。

医師の回答は「筋トレは関係ない!」と一蹴!

医師いわく、筋トレにより数値が上昇する場合はGOT(AST)値が優勢で高くなる。今回のケースは、GPT(ALT)の方が高いため該当しないそうです。

【検査②】肝炎の検査
次に行ったのが「肝炎」の検査です。血液検査、エコー検査を行いました。
肝臓は基本的に血液検査です。1回の検査ですべて分からないため、目的別に血液を採取して検査を行います。つまり、原因が分かるまで何回も検査が必要です。

1週間後の通院で肝炎の検査結果が問題ないと分かりました。 この時点で原因はまだ不明です。
【検査③】薬害の検査
次に薬害の検査です。
当時、薬の服用はないものの、ボディメイク目的でサプリメントを9種類摂取していました。
- ビタミンB
- ビタミンC
- ビタミンD
- ビタミンE
- ナイアシン
- ナイアシンアミド
- 鉄
- クレアチン
- プロテイン

次にサプリメントとの相性を検査することになり、血液を9本採取してサプリメントと共に検査機関に送ってもらいました。

検査の結果、陽性(+)反応のサプリメントが3つありました。
薬剤名 | 判定 | SI(最大SI) | 最大反応値(cpm) |
---|---|---|---|
ビタミンC | (-) | 1.4 | 170 |
ビタミンB | (-) | 0.8 | 96 |
ビタミンE | (+) | 2.2 | 280 |
クレアチン | (+) | 2.2 | 280 |
ナイアシン | (-) | 1.2 | 150 |
ビタミンD | (-) | 1.2 | 152 |
ナイアシンアミド | (-) | 1.5 | 193 |
鉄 | (-) | 1.4 | 180 |
プロテイン | (+) | 2.9 | 363 |
ビタミンE、クレアチン、プロテインが陽性反応(SI値1.8以上)。中でも、プロテインが2.9と高い陽性反応が出ています。

医師の話によると、サプリメント製品に含まれる原材料の何かに反応するケースもあるそうです。
正確な原因まではつかめないが、陽性反応のサプリメントはやめるべきと指示されました。
今回の肝機能数値の悪化の原因はサプリメントの可能性が高いです。(この時点では確証なし)
【参考】今までのサプリメントの摂取量はどうだったか?
参考までに私がサプリメントをどのくらい摂取していたか掲載しておきます。
- ビタミンE 1日2錠(536mg)
- クレアチン 1日3錠(3g)
- プロテイン 1日3回(60g)
サプリメントの摂取目的は趣味筋トレのボディメイクのためです。
クレアチンとプロテインは同じ製品を数年前から摂取中、今回たまたま健康診断直前からボディメイク目的で摂取量を大幅増やしていました。
特にプロテインは週2~3回→毎日3回とかなりの量に増えています。

医師の話によれば、最初は問題なくても徐々に蓄積して問題となるケースもあるそうです。(アレルギーと似てる?)
量を減らしての摂取もダメそうです。

【肝臓異常AST・ALT】サプリメント中止1ヵ月後の再検査結果
肝機能悪化の原因判明後、すべてのサプリメントの摂取を中止、そこから1ヵ月後に再検査を実施しました。
検査結果は以下のとおり。大幅に数値が改善しています。
GOT<AST> | 29 U/L |
GPT<ALT> | 52 U/L |
GPT<ALT>の数値は52と少し高いものの、GOT<AST>は29と基準値以内(30以下)に収まっています。
ほぼ正常値に近い状態に回復したことから、今回の異常値の原因はやっぱりサプリメントでした。

今回、健康診断直前にサプリメントの量を増やしての結果だったけど、もしも知らずに長期間続けてたらと思うと、ゾッとしますね。
肝臓は自覚症状もなく気付きにくい点が厄介です。自己解決が難しい問題だけに、病院ですぐ検査して良かったです。
【肝臓異常AST・ALT】サプリメントとの付き合い方
今回の件を受けて、サプリメントとの付き合い方を再考しました。

現代人の食生活は高脂質・高糖質で偏り気味、さらに野菜に含まれる栄養量も年々減ってると聞きます。
必要な栄養素をまかなうためにサプリメントは有益な手段です。
ただ、使い方が大事。サプリメントを有効活用するために意識すべきことをまとめてみました。
- 摂りすぎは毒
- 体に合う・合わないがある
- 定期健診で数値チェック
それぞれご覧ください。
【サプリメントの取り扱い注意点】摂りすぎは毒
今回、健康診断から病院での再検査時に数値が倍増(ALT128→245U/L)したのは、サプリメントの摂取量が多過ぎたためです。
逆にいえば摂取量が少なければ、数値も基準値内に収まっていたと思います。

【サプリメントの取り扱い注意点】体に合う・合わないがある
今回陽性反応となったプロテイン、クレアチンは同僚・友人も同じものを買って、同程度の頻度・量を彼らも飲んでいます。それなのに異常は私だけ…。
食物アレルギーと一緒で、サプリメントにも、人により合う・合わないがあります。

最近はネットやYouTubeで簡単に情報が手に入ります。ボディメイクや美容のためと盲目的に従うのは危険です。
誰かは大丈夫でも、自分はダメかもしれないと思うことが大切です。
【サプリメントの取り扱い注意点】定期健診で数値チェック
私の場合、会社の健康診断で早期発見できてラッキーでした。知らずに長期間続けていたら最悪の事態もあったかもしれません。

私達にできるのは定期的に体の状態をチェックして備えることです。早期発見できれば最悪の事態は避けられます。
そういった意味では定期的な健康診断は本当に大事ですね。

まとめ
健康診断で肝機能数値(AST・ALT)が悪化した原因は、私の体に合わないサプリメントでした。
良かれと思って続けてたことが、実は体に良くない場合もあります。
今回の記事があなたのサプリメントとの付き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。
