
2020年5月4日に新型MacBook Pro 13インチが発表されました。本日はApple信者の私が新型MacBookを徹底紹介します。
- 新型MacBook Pro 13インチの主な変更点
- 新型MacBook Pro 13インチの残念な点
- 次期モデルのリーク情報公開

当記事は新型MacBook Pro 13インチの情報はもちろん、次期モデルのリーク情報も併せて紹介します。とても興味深い情報のため、ぜひご一読ください。

【 新型MacBook Pro 13 】主な変更点
- キーボード
- CPU
細かなスペックの違いはApple公式サイトにお任せして、当記事ではポイントを絞って紹介します。
【 新型MacBook Pro 13 主な変更点 】キーボード
新型MacBook Pro 13インチは従来の「バタフライキーボード」に変わり、「 シザーキーボード 」を採用しました。
変更理由はバタフライキーボードの故障率の高さです。チリや埃に弱く、内部の隙間に入り込むことで動作不良が多発しました。
ちなみに旧モデルのMacBook Pro(2019)は発売当初からキーボード修理プログラム対象製品でした。バタフライキーボードはAppleも認める欠陥品です。
シザーキーボードのメリット
- キーストロークが0.55mmから1mmへ変更
- 打鍵音と打鍵感がよい
- 打鍵音がかなり静か(旧モデルと比較)
キーストロークが深くなることで打ち心地と静粛性がアップします。
実際にバタフライキーボードと打ち心地を比較してみましたが、シザーキーボードの方が打ち心地がよく、疲れません。
シザー式キーボードのデメリット
シザー式キーボードの採用により、MacBook本体の厚みが増えます。
カタログスペック上は14.9mmから15.6mmにアップ。わずか0.7mmのアップですが、モバイル用途がメインの方には気になるポイントです。

Touch Bar仕様変更
- Escキー、Touch IDをTouch Barから分離
MacBook Proシリーズは物理ボタンのファンクションキーを廃止し、OLEDのTouch Bar(タッチバー)を採用しています。
出典:Apple
タッチディスプレイ方式は使用するアプリに応じて任意のボタンを出現させることができます。一見すると便利そうに見えますが、これがユーザーには大不評…。

今回、新型MacBook Pro 13インチのキーボードレイアウトは、Escキー、Touch ID(指紋認証用)をTouch Barから分離しています。
出典:Apple
Escキー分離は、多くのMacBook Proユーザーから要望があったそうです。エンジニアはキー配列を指の間隔で覚えるため、物理ボタンの方が扱いやすいです。

【 新型MacBook Pro 13 主な変更点 】CPU
新型MacBook Pro 13インチのCPUは2種類から選択可能です。
MacBook Pro 13(上位グレード) | Intel 第10世代CPU |
MacBook Pro 13(下位グレード) | Intel 第8世代CPU |

下位グレードのCPUは旧型のMacBook Pro(2019年モデル)と同じものを使用しています。気になるのは第10世代との性能差です。
次にベンチマークを紹介します。
ベンチマーク
Geekbench BrowserにアップされていたCPU、GPUのベンチマークを紹介します。
【 新型MacBook Pro 13 ベンチマーク 】CPU
出典:Geekbench Browser
MacBook Pro 13インチのベンチマークを抜粋します。
CPU | Mutli-Core Score | Single-Core-Score |
---|---|---|
2020/4Core Core i7/2.3GHz | 4565 | 1093 |
2020/4Core Core i5/2.0GHz | 4489 | 1271 |
2019/4Core Core i7/1.7GHz | 4004 | 1065 |
2019/4Core Core i5/1.4GHz | 4130 | 980 |
2020/4CoreがIntel第10世代のCPUのベンチマーク、2019/4CoreがIntel第8世代のベンチマークです。それぞれクロック数の異なる2種類のCPUが選択可能です。

あたりまえですが、価格と性能は比例します。
消費者が気にするのはコスパ。ベンチマークを見ると下位グレード(第8世代)がお買い得に見えてきます。
次はGPU(グラフィック性能)を見てみます。
【 新型MacBook Pro 13 ベンチマーク 】GPU
出典:Geekbench Browser
MacBook Pro 13インチのベンチマークを抜粋します。掲載情報の都合によりグレード上位、下位ともにCore i5(CPU)の比較になります。
CPU/GPU | OpenCL Score | Metal Score |
---|---|---|
2020/4Core Core i5/2.0GHz/Intel Iris Plus Graphics | 8379 | 10141 |
2019/4Core Core i5/1.4GHz/Intel Iris Plus Graphics 645 | 6359 | 5729 |
2020/4CoreがIntel第10世代のCPUのベンチマーク、2019/4CoreがIntel第8世代のベンチマークです。

GPUは描画処理計算に使われます。動画編集などを頻繁に行う場合は第10世代の方が適しています。
他モデルと比較すれば、MacBook Pro 16インチが圧倒的に高性能です。こちらはCPUとは別に独立したGPUを持ちます。描画処理専門の担当者がいるイメージです。一方のMacBook Pro13インチはCPUが描画処理も含めたすべての計算を一つで行います。

【 新型MacBook Pro 13 】残念な点
- Wi-Fi 6に未対応
- 内臓カメラが720P
- 上位グレードのみPro Display XDR対応
それぞれ説明しますね。
【 新型MacBook Pro 13の残念な点 】Wi-Fi 6に未対応
最新のWi-Fi規格である「 Wi-Fi 6(8.2.11ax) 」に未対応です。
Wi-Fi 6のメリットは高速、混雑に強い、省エネの3つの特徴があります。詳しい説明は割愛しますが、ネット環境をより快適に使える次世代の規格です。
AppleのiPhone11やiPad ProはWi-Fi 6に対応しています。Proと命名するMacBook Proにも対応してほしかったです。
【 新型MacBook Pro 13の残念な点 】内臓カメラが720P
内臓カメラは「 720p FaceTime HDカメラ 」です。
このカメラは2011年に採用されもので、約10年変わっていません。技術的な部分でいえば2017年に発売されたiMac Proで1080pのカメラを既に採用しています。
在宅ワークが主流になりつつある今、高性能なカメラが求められます。(きれいな映像でWEB会議したい)

【 新型MacBook Pro 13の残念な点 】上位グレードのみPro Display XDR対応
Apple純正のディスプレイ「 Pro Display XDR 」への対応は、新型MacBook Pro 13インチの上位モデルのみとなります。下位モデルは対応しません。
Pro Display XDRは自宅でMacBookを使用する際に、外付けディスプレイとして使用する用途があります。52万9800円の高級ディスプレイのため、必要とするユーザーは少ないと思われますが、どうせなら下位モデルも含めて対応して欲しかったです。

【 新型MacBook Pro 13 】上位・下位グレードの違い
新型MacBook Pro 13には上位グレード、下位グレードが存在します。グレードにより購入時に選択可能なオプションが異なります。
- CPU
- ポート数
- ストレージ
- メモリ
- 価格差
それぞれ説明していきます。
【 新型MacBook Pro 13のグレードの違い 】CPU
- 第10世代の2.0GHzクアッドコア Intel Core i5プロセッサ
- 第10世代の2.3GHzクアッドコア Intel Core i7プロセッサ
- 第8世代の1.4GHzクアッドコア Intel Core i5プロセッサ
- 第8世代の1.7GHzクアッドコア Intel Core i7プロセッサ
CPUはそれぞれクロック数が異なる2種類のCPUを選択できます。
【 新型MacBook Pro 13のグレードの違い 】ポート数
- Thunderbolt 3ポート x 4
- Thunderbolt 3ポート x 2
ポート数の不足は外付け機器で代用することも可能です。
【 新型MacBook Pro 13のグレードの違い 】ストレージ
- 512GB
- 1TB
- 2TB
- 4TB
- 256GB
- 512GB
- 1TB
- 2TB
ストレージの最小値、最大値が異なるためご注意ください。
【 新型MacBook Pro 13のグレードの違い 】メモリ
- 16GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ
- 32GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ
- 8GB 2,133MHz LPDDR3メモリ
- 16GB 2,133MHz LPDDR3メモリ
メモリの規格が異なります。上位グレードはDDR4、下位グレードDDR3です。
DD4RはDDR3よりも2倍のデータ転送量を実現しています。同じサイズのメモリを選択しても、上位グレードの方が高機能です。
【 新型MacBook Pro 13のグレードの違い 】ベースモデルの価格差
- 2.0GHzクアッドコアプロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.8GHz)
- 512GBストレージ
- メモリ16GB
- 188,800円(税別)
- 1.4GHzクアッドコアプロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)
- 256GBストレージ
- メモリ8GB
- 134,800円(税別)
上位グレード、下位グレードのベースモデルの価格比較です。
価格差は54,000円。第10世代のCPU、ポート4つ、DDR4メモリが欲しい場合は上位モデルの購入が必要です。

【 新型MacBook Pro 13 】次期モデルのリーク情報公開
- 発売予定時期
- ミニLEDディスプレイ
- 14インチ
- Apple自社製CPU搭載
大幅進化が予想されます。それぞれ説明しますね。
【 新型MacBook Pro 次期モデルリーク情報】発売予定時期
次期MacBook Proのリリースは2020年後半から2021年前半といわれています。
【 新型MacBook Pro 次期モデルリーク情報】ミニLEDディスプレイ
次期MacBook ProにはミニLEDディスプレイの搭載が予定されています。
- より薄く、軽い製品設計
- 優れた広色域パフォーマンス
- 高いコントラストとダイナミックレンジ
- 真の黒のためのローカル調光

AppleはミニLEDディスプレイを搭載する製品として、以下の製品を予定しているそうです。
- 12.9インチiPad Pro
- 10.2インチiPad
- 7.9インチiPad mini
- 27インチiMac Pro
- 16インチMacBook Pro
- 14.1インチMacBook Pro ← ???
Proシリーズなど上位モデルに搭載するようです。

【 新型MacBook Pro 次期モデルリーク情報】14インチ化
次期MacBook Pro 13インチは、14.1インチ化が予定されています。
ディスプレイサイズの進化は、昨年11月にMacBook Pro 15インチが16インチにサイズアップされました。ディスプレイのベゼル幅を狭くすることで表示面積を大きくしています。

【 新型MacBook Pro 次期モデルリーク情報】Apple自社製CPU搭載
次期Mac製品はIntel製のCPUから、Apple製のCPUへ切り替わる予定です。
AppleはARMアーキテクチャのCPUを自社開発しています。ARMアーキテクチャは消費電力を抑える特徴を持ち、低消費電力を目標とするモバイル機器に向いています。
自社CPUを開発するメリットは、Intelの都合に左右されず、Mac用に最適化したCPUを搭載できる点です。iPhoneやiPadでは既に実現しており、高性能なプロセッサを自社開発しています。

【 新型MacBook Pro 13 】まとめ
最後に新型MacBook Pro 13インチについてまとめます。
- 不具合多発のバタフライキーボードからシザーキーボードに仕様変更
- 上位グレードにIntel第10世代のCPUを搭載
- 下位グレードにIntel第8世代のCPUを搭載(意外と性能よし)
- 不満点はWi-Fi 6未対応、カメラ性能が依然として720pのまま
- 次期モデルはディスプレイ、CPUが大幅進化。2020年後半~2021年前半に登場予定
新型MacBook Pro 13インチは堅実進化で完成度の高いノートパソコンです。下位グレードは13万円台からとお買い得。在宅ワーク用PCとしておすすめです。

次回更新もご覧ください。